現在の日本では、どんなに行き詰まったとしても、餓死まではしません。今、長引く不況で大変な状態ですが、本当に貧しい国とはレベルが違います。日本では、餓死はしません。

  それならば、あなたの問題点は何なのでしょうか。餓死するのであるならば、それは「実体のある不幸」です。しかし、そうでないならば、それは「実体のない不安や不満、苦痛や悩み」です。

  「いや、苦痛をそんな最低限のレベルで考えるべきではない」と反論される人もいるでしょうが、餓死ししないというレベルは、そんなに軽視できるレベルでしょうか。

  人間の過去の歴史は、戦争、奪略、支配の連続でした。平和のための戦い、愛のための戦いはおかしいでしょう。その原因は、貧しさです。表面はいろいろな理由が並んでいますが、根底は貧しさです。

  実に、人類の歴史は飢餓の歴史でした。今現在も、地球上の発展途上国では、多くの人々が飢えています。飽食による肥満で生活習慣病が問題とされるのは、先進国だけです。貧しさのために、私たちは、自由を奪われてきました。餓死しないということは、自由を意味します。

 餓死するのならば、悩み苦しまなければなりませんが、実質的には、餓死しないのですから、その苦しみや悩みは、一体何のための苦痛であり悩みなのでしょうか。それを明らかにしていきましょう。



 
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