タイトル | : NとSの葛藤、ネッシー |
投稿日 | : 2014/03/25(Tue) 21:22 |
投稿者 | : sasada |
参照先 | : http://htt:// |
新型ストレスには、いろいろなタイプがあります。
今日は、NとSの葛藤(ネッシー)について、お話します。
N(良い評価や優しさをもらうために、自分を押さえて、良い子になる自分)と、
S(人の笑顔が見たい自分、プレゼントして喜ばしてあげたい自分)との葛藤です。
これは、理解できなければ、きわめて強固なしばりになり、人生を支配し続けます。
親から、愛が欲しい自分と、親を喜ばしてあげたい自分です。
親の愛が欲しい自分は、良い子にならなければなりません。親から気に入られる子にならなければなりません。
それは、親の指示、親のメッセージを忠実に実行する子になることです。
たいていの親は、こどもの将来を心配して、社会適応ができるように、いろいろと言います。
「一生懸命やりなさい。逞しくなりなさい。がんばりなさい。」
あるいは、「負けてはなりません。後ろ指を差されてはなりません。馬鹿にされてはいけません。」などなど。
子供は、愛を得るために、そのメッセージを実行しようとします。
ただ、Nだけであれば、客観的に見ても度を越すほどの強固な縛りにはなりません。
大人になれば、親からの愛は、それほどもらわなくても、自分で、社会から評価や愛を獲得して、ご飯も得られますのです。
しかし、Sがあれば、そうはいきません。
親を喜ばしてあげたい、親の笑顔を見たい自分です。
大人になっても、自分の親の代わりはいません。
この親を喜ばせてあげるには、何をすれば良いかということです。
それは、親が何度も何度も自分に言ったこと、つまり、親のメッセージを実行することです。
親のメッセージの実行は、Nにとっては、親の愛を得る方法であり、
Sにとっては、親を喜ばせる方法です。
NとSの両方がある人には、親のメッセージは、極めて、強固な縛りになります。
Nだけなら、大人になれば、それほど必要がないものになり、外れるかもしれませんが、親へのSは、大人になっても、代わりがないものですから、外れることはありません。
親のメッセージを実行しないことは、親の愛を失うだけではなく、親を悲しませることなのです。
親の愛を失うだけなら、まだ耐えられるかもしれませんが、親を悲しませることは耐えられません。
親のメッセージを実行すれば、両方が得られるのですから、全力をあげて実行しようとします。
成功できている間は、問題がありません。
しかし、成功し続けることは不可能です。
うまくいかなくなると、不安と悲しみが来ます。
パニックになってきます。
客観性を失い、何をするかというと、もっとメッセージの実行をしようとします。
しかし、客観性を失っていますので、もっと失敗します。
それでは困るので、もっと、メッセージの実行をしようとします。
かくして、破綻へと進んでいきます。
解決方法は、NSを理解し、Fを選択し、Fzero(Fo)体験によって、Yuの子となることです。
大人になっているのですから、親からNをもらわなくても、生きていけます。
ただ、親の愛、特に、生まれたばかりのときに得たものは、無条件の愛です。
これは、社会の中にはありません。しかし、無条件の愛こそ、Yuの愛です。
Yuの子となって、Yuの愛を実感できれば良いのです。
一方、Sは、どうするかです。
最高のプレゼントをすることです。
「生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。」と言える生き方をすることです。
親にとって、子供からのこの一言以上のプレゼントはありません。
Yuの子となって、その一言を言えれば良いのです。