タイトル | : 親の笑顔を見たい自分がいるために起こる新型ストレス |
記事No | : 80 |
投稿日 | : 2014/03/20(Thu) 22:40 |
投稿者 | : sasada |
親を安心させてあげたい自分がいる。
親に幸せになって欲しい自分がいる。
親の笑顔が見たい自分がいる。
これは、何なんだろう。
良い子になって、親からの評価が欲しい自分?
その自分も確かにいる。
でも、それだけではないようにも思う。
時には、自分のことはどうなってもいい。安心させてあげたい。喜ばせてあげたいと思う。
この自分は、何だろう。
それは、自分のことしか考えられない自分では、当然ありません。
決して、間違ってはいけません。混同しては、いけません。
それは、N(評価と優しさが欲しい自分)ではありません。
E(ご飯が欲しい自分)でもありません。
K(自分の存在価値を人に認めさそうとする自分)でもありません。
それらの自分なら、時には、自分を犠牲にしようとなど思いません。自分のことはどうなっても良いなどとは思いません。
それは、Sの自分です。
親に対して、自分のために、親の評価や愛が欲しいという自分(N)と、自分が犠牲になっても、親を安心させてあげたい、親の笑顔を見たいという自分(S)がいます。
これは、全く違うものですが、殆どは、混同されています。
この混同は、果てしなくグルグル回って、わけが分からなくなり、著しくエネルギーを消耗させるものです。
心のなかで、親と別れることができません。分離不安を起こします。
分離不安というと、子供のままの自分で、親と別れると生きていけないので、別れられないと思われています。
そのような人もいるでしょうが、自分のために不安になることと、親が心配だから別れられないという二つのことが重なっている人もいます。
これは、NとSの葛藤という新型ストレスです。
二つのことが重なっていると、わけが分からないままに、社会生活も、結婚生活も、壊されていきます。わけが分からないままに、結婚できない方も多くいます。
優しさがあるがゆえに、自滅していきます。
そう、優しさがあるから、自滅するのです。
この当てはめは、極めて重要です。
NとSの葛藤という新型ストレスであるという理解です。
当てはめられなければ、優しさがあるがゆえに自滅するからです。
何としても、ここは、当てはめをして、N(自分のために評価と優しさを求めている自分)と、Sの自分を明確化しましょう。
NとSの新型ストレスの解決は、大変厳しいですが、
「人生の目的は、Nですか、Sですか、Fですか?」と問うことです。
「Nですか、Fですか?」という問なら、Fを取れますが、「Sですか、Fですか?」という問は、苦しいです。
「Sか、Fか?」という選択は、到底出来るものではありません。
この選択は、最も厳しい選択でしょう。ほとんど不可能なことでしょう。
しかし、SとFの間で、揺れ動く苦しさのままでは、何もできなくなり自滅します。
これが、SとFの新型ストレスです。
Sは、人間として素晴らしいものです。Sを捨てて生きるというような生き方は、到底出来ません。
しかし、Fも、捨てることはできません。
Sを取って、Fを捨てても、ある程度までは行けるでしょう。
親を喜ばせてあげる生き方は、確かに、うれしい生き方ではありますが、やがて、犠牲になったFが耐えられなくなってきます。
ついには、すべてを壊してしまいたくなります。結局は、親も自分も悲しみにおちることになります。
では、どうすればよいのでしょうか。
それは、親の心を知ることです。
親は、心配ですから、子供に安全な社会適応の道を勧めます。
しかし、それは、子供が、ご飯が食べられなくなったり、傷つけられることを心配してのことです。子供を支配したいのではありません。
親の愛です。
それがわかれば、最高のプレゼントをしてあげればよいのです。
「生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。」と言える生き方をすることです。
親にとって、その一言は、最高の喜びです。
その生き方は、Fzero体験をして、Yuの子となって生きることです。
ですから、安心して、Fを選んで良いのです。
Fを選び、懸命に、Fzero体験をすることです。
Yuの子になることです。
|