生かされてる医学のカウンセリング(性格分析3)
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タイトル E中のF、悲劇か自業自得か?
投稿日: 2011/05/06(Fri) 05:47
投稿者sasada

99%がE(ご飯を得るために自分を抑えて社会適応する自分)で、F(自分を生きたい自分)は1%程度しかありません。

私たちのFはその程度ですが、それでも、やはりFを生きたい、Eで人生が終わるのは嫌だという場合は、EとFとの戦いになります。

この場合は、いかに苦しく、なさけない戦いであったとしても、Fが本心であれば、Fを生きなければ喜べません。

苦しくても、生かされてる医学の5つの方法によるトレーニングを続けていけば、やがてFは成長して、自由を獲得するでしょう。

しかし、EもFも両方とも欲しいという場合は、そうではありません。

不安が強いですから、Eは、社会適応して、世間で安心を得ようとします。一方、世間の中で、皆と一緒にいるだけでは、Fは埋没してします。

世間の中で、自分を生きていると感じるためには、世間に自分の存在を認めさせる、あるいは認めてもらう必要があります。世間に、存在の承認も求めます。

この状態が、「E中のF」です。皆と一緒に生きたいのです。しかし、それだけでは嫌なのです。自分の存在を認めさせたい、あるいはも認めてもらいたいのです。世間に、安心と存在の承認の両方を求めます。

この場合は、EとFとの葛藤ではありません。Fは、Eとは戦ってはいないのです。ただ、安心と存在の承認の両方が得られないから苦しんでいるだけなのです。

世間の中で、安心と存在の承認を得て生きていきたいのです。Eを捨てて、孤立と孤独なんて、考えにも浮かばないのです。

勿論、世間の中で、安心と存在の承認の両方が得られることはありません。安心を得るためには、犬にならなくてはなりません。存在の承認を得るためには、自己主張しなければなりません。

両方が両立することはできないので、苦しむことになるのですが、Eを捨てることはできません。

「ぼろぞうきんさん」タイプの人は、うつ状態になり、「あんたが悪いさん」タイプの人は、ヒステリーになり、「子供ちゃん」タイプの人は、パニックになるでしょう。

貧しい時代ならば、ご飯を食べることが幸せですから、Fは芽生えません。Eだけですので、問題は起こりません。

また、発展途上国の時には、成功体験ができます。何をやっても成功し、次々と発展できます。E中のFは、安心も存在の承認も満たされます。この時が、E中のFの最も幸せな時期でしょう。

個人においても、若いときや、たまたま環境が良くて何もかもうまく行っているときは、発展途上国と同じように、両方が満たされ、E中のFのわが世の春になります。

しかし、高度成長が終わり、もはや落ちていく状態になった日本では、閉塞感が一杯で、希望がありません

年功序列も終身雇用も死語になりました。「皆と一緒」の人は、普通の人であるがゆえに、リストラの対象となる時代になりました。

個人においても、年齢だけは、一年一年と、容赦なく取らなくてはなりません。若さは消えていきます。

Eが崩壊していくのですが、「良い子でいたい。」という感情は、幼い日から、骨の髄まで沁みこんでいます。

不安が強くなるばかりですし、成功体験どころではなく、何をしてもうまくはいきませんから、存在の承認も得られません。E中のFは、安心も存在の承認も得られない状態に追い込まれています。

EとFとの葛藤と、E中のFとは、このように全く違うことなのです。

さらに、補足をするならば、E中のFのFは、Kと呼んでいるものです。

Fは、その中を見ていけば、自由に生きることを求める自分と、世間に自分の存在価値を認めさせようとする自分に分けられます。

自分の存在価値を世間に認めさそうとする自分を、Kと呼んでいます。

ですから、E中のFとは、EとKの両方を求めるもので、新型ストレスのエックに相当するものです。

また、日本は落ちて行く国になったとはいえ、本当にご飯が食べられない貧しい時代とは全く異なります。

ある程度ご飯が食べられる状態になると、N(良い評価や優しさをもらうために自分を抑えて社会適応する自分)が多くなります。

現代では、NとKの両方を満たしたいが、両方を満たすことは不可能なので、そのためにとことん苦しんでいる人が非常に増えています。この状態は、新型ストレスのネックに相当します。

いずれにせよ、どちらでも、自分の人生ですから、納得して選べばそれで良いことですが、もし、E中のFとはどのようなものなのかを知らないで苦しんでいたとしたら、それは悲劇です。十分に学んで、その上で選択してほしいと思います。


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