生かされてる医学のカウンセリング(性格分析3)
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タイトル 学校教育は崩壊したのではありませんか
投稿日: 2011/05/04(Wed) 21:51
投稿者sasada

 現在の学校教育は、明治維新の富国強兵策のままです。社会適応を最優先とする勤勉で、支配者や権威に対しては従順な国民にするということと、素早くヨーロッパの先進国の技術を盗み取り、それを小手先で応用する能力を身に付けることが目的でした。

 これは、日本だけではなくどこの後進国でもそうでしょうが、とくに日本は村八分型集団無意識の国ですから、一糸乱れずこれでやってきました。それが、常識となり、道徳となりました。E(自己防衛本能)による支配です。

 以前からE(自己防衛本能)の国ですから、取り立てて今更Eということもないのですが、日本が一つの国となり中央集権が完成し、全国一律の教育をするようになったのですから、一段とEに磨きがかかったということでしょう。

 確かに、Eに従えば、衣食住と安全、枠の中での快楽も得られます。立身出世すれば、地位や名誉やより良い生活が保障されます。得られるものが明白なので、Eも決して悪くはありません。

 衣食住が欠乏している時代ですから、F(自分を生きたい自分)などはどうでもいいことです。ご飯が食べられることが、喜びであり、生きている実感であり、拍手ももらえますから存在感もありました。

 家庭においても、ご飯を食べさせることが、子供に対する愛情でした。子供も飢えていますから、ご飯を与えてくれる親は、愛情に満ちた親でした。

  仕事で父親が家をあけることが多くても、家事で手がいっぱいで、母親がかまってくれなくても、ご飯を食べさせるということで、親は子供に対して愛情の表現ができ、子供もそれを愛と感じることができました。 

 一方、豊かになるということは、F(自分を生きたい自分)の芽生えを許します。衣食住が人生の目的ではなくて、Fを生きることが目的となります。Fを実感しなくては、生きている感じがしません。

 しかし、Eは、Fを抹殺することを目的としたものです。富国強兵策の学校教育でも、目的はFを抹殺することです。勤勉で従順な国民に育てるというのは、Eで生きて、Fは抹殺するという生き方をたたき込むということです。

 現代の日本は、豊かな国となりFの時代に入りました。EやDでは、人生の目的になりませんし、喜べません。なのに相変わらず学校教育は、Fを抹殺しEを育てる教育のままです。しかも、時代は急速に変化しています。ここ数年の変化はまさに激変です。

 今までは、出る杭は打たれる、協調性こそ能力だという価値判断であった企業が、手のひらを返したように個性や独創的な人間を求めています。

 確かに、人件費の高い日本で、平凡な能力しかない人間を採用していたのでは、国際競争に敗北するのは当然でしょう。

 また、なによりも日本の消費者自身が、単純な物ではなくて、安心や喜び、高付加価値のもの、つまり心の時代の商品を求めだしてきています。それに対応するには、個性的な人材が必要です。

 学校では、Eが支配し、しかも従順にEに従って良い子になって良い大学を出ても、そんな平凡な能力には見向きもしない時代に入っている。子供たちは、まだ明確に言葉としては、時代の変化を理解はしていないでしょうが、漠然とは感じているでしょう。

 親の顔を見ればわかります。我慢すれば、良いことがあるといわれても、我慢した親の顔が不機嫌で不健康なのですから、うそとすぐに見破られてしまいます。

 Fの芽生えが進んだ子供たち、Fを押さえて良い子になっても、見返りのある将来があるわけではないということを感じている子供たち、しかも、親たちからはEを強要される子供たち。

  子供の問題は、親の問題です。この国の大人たちは、なぜ真剣になれないのでしょう。まだ、物の時代の学者や有識者という骨董品のような人たちを集めて協議するだけです。

 物の時代を作りそれで成功した人たちをいくら集めても出てくるものは、物の時代のものだけです。大人が、親が、Eで処理しようとしている限り、多くの子供たちのFは孤独と孤立に陥り、ある一部の子供たちのFは激高していくばかりです。

  事件を起こした子供たちが問題なのではありません。それはごくごく一部です。彼らは自分の犯した罪を自分自身で背負わなければなりません。

  問題は、大多数の普通の子供たちです。もし、私やあなたが、今の時代に生まれていたとしたら、どうなっていたことでしょう。救いたいのは、今の時代に生まれた私やあなたと同類の子供たちです。

 少し古い時代に生まれていても、Fが強く、Fの苦しみにあっている私やあなたが、今、小学生だとしたら、中学生だとしたら、どうでしょう。その閉塞感、窒息しそうな息苦しさ、どこにも希望やエネルギーを見いだせない焦り、諦めと空しさ。

 それでも、結局は事件も起こさず、飛び出すこともせず、Eに縛られ、まじめに砂をかむような気持ちで勉強しているかもしれません。誠実に、不安と虚無に耐えているかもしれません。

 これは、つらいですね。なんとかしたいですね。ですから、気がついて欲しいのです。Fは人間本来の願いです。人間であることの証拠であり喜びです。

  Eによって、抑圧したり抹殺することは、時代錯誤です。ひとたび芽生えたFを、Eで抹殺しようとすれば、一部の子供たちは反逆し、多くの子供たちは、意欲を失い無感動化します。

 Fは、Fを行く以外にないのです。それ以外に選択肢はないのです。ただ、それだけでは醜悪で自己中心的なK(我)にすぎません。最悪の自滅のシナリオです。

 だからかぎりなく優しいYu(ユー)なのです。Yu(ユー)によってしか解決はありません。自分の中のYu(ユー)を見出すことです。Yu(ユー)に出会うことによって、Fは本当の自由を得ます。本当の自分を生きることができるようになります。

  自分の中にYu(ユー)を見出すということは、歴史的に見れば、現在の世界の最も大きく深刻な問題である近代エゴの克服なのです。

  ルネッサンス以降目覚めた自我は、自己中心主義となり、核戦争、やテロにより人類を滅ぼす可能性が高まってきています。自分のうちにYu(ユー)を見いだすことは、自分にとっての救いであり喜びですが、歴史から見れば、人類の救いなのです。そうしない限り、個人も人類も滅亡するという重大問題なのです。

 「ですから、今日の学校教育の最大の目的は、生かされてる医学を学ぶことです」、そう私が言っても、多くの人は「?????」かもしれません。

  事実そうなのですが、しかし、真剣になって欲しいのです。真剣に、今日の状況の原因を見極めて欲しいのです。「一つのご意見として伺っておきます」、そんなのんきな無責任な対応が許されるような状況ではないのです。


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