生かされてる医学のカウンセリング(性格分析3)
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タイトル おすすめは、社会適応、他人の山、犬のほう
投稿日: 2011/05/04(Wed) 20:10
投稿者sasada

幼い頃に受けた「条件付きの愛」によって、存在の否定体験となり、心の傷になる。「良い子でいたい。良い子でいよう。良い子でいなければならない。」という強迫観念のようなE(世間の評価を気にする子供)になります。

それが、現在の自分を支配し続けている。

F(本当の自分を生きたい自分)を生きようとすると、このEがFを抑え込もうとして、葛藤する。「Fを生きたいのに、生きれない」というFの苦しみが起こります。

EとFとの葛藤が続けば、充実感を喪失します。心身が疲れ果て、倦怠感が強くなり、人生に希望や感動を失っていきます。それから脱出するためには、どうしても存在の否定体験を明確化することが必要になります。

存在の否定体験を認めることに抵抗のない方は、問題ありません。どんどん明確化してください。

ただ、幼い頃を振り返ることに、抵抗を感じる方がおられます。この抵抗は、強いEの存在を暗示するものですが、本人が振り返ることを拒否されるのですから、明らかにすることは、容易ではありません。

もっと難しいのは、「幼い頃に、存在の否定体験になるようなことは、特になかった。」という方です。過去がすべて漠然としたものになっていますので、たとえ本人が過去を振り返る気持ちになったとしても、漠然としたままです。

過去を振り返ることを拒否される方も、過去に存在の否定体験はなかったという方も、自分の幼い頃がEであるのなら、存在の否定体験はあったということです。存在の否定体験なくして、Eは高くなりません。

存在の否定体験を認めることは、孤立と孤独に陥ります。条件付きの愛ということは、お父さん、お母さんの子供は、自分でなくても良かったということですから。

「親の愛が、条件付きの愛であった。」ということを認めることは、親から十分な愛をもらっていたと思っていた人、親の愛を信じていた人にとっては、大変つらいことです。まさに、孤立と孤独になります。

しかし、Fの選択とは、孤立と孤独を選択するということです。

Fの選択をすれば、社会的に孤立と孤独に陥るということはよくわかります。しかし、存在の否定体験を明確にすれば、過去からも孤立と孤独に陥ります。

現在の社会からも、過去からも、孤立と孤独に陥るのでは、たまったものではありません。Fの選択など、とうていできません。

そうです。Fの選択など、とうていできないことなのです。犬になって、世間に戻る方が良いのです。Fなど放棄して、社会適応する方が良いのです。「他人の山」に登る方が、安全で確実です。

一般的におすすめとしては、絶対に社会適応、「他人の山」、犬のほうなのです。

ただ、「どうしてもFを放棄できない。したくない。」というのなら、現在の社会からだけではなく、過去からの孤立と孤独をも引き受けざるを得ないのです。

「本当の自分を生きる。自分の山を登る。」と言うと、明るい光一杯で良いことばかりのように思われます。しかし、Fの選択の裏面には、この孤立と孤独がもれなく付いてくるのです。Fの選択とは、この両面の選択なのです。


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