タイトル | : ルネッサンス文明の崩壊と、Yu |
投稿日 | : 2012/01/20(Fri) 17:12 |
投稿者 | : sasada |
「近代エゴを、いかにして超克するかが、人間が生き残れるかどうかという最大の問題である。」という認識が、心ある知識人の中にあります。
言葉にしてみると、大変、むずかしい表現ですが、私達が生き残れるかという大事な問題ですので、がまんをして考えなければなりません。
ルネッサンスに入り、科学が発達し、神の存在は否定され、人々は、自由になりました。
それは、良かったのですが、それ以降、人間は、ヒューマニズムと科学で、生きていくことになりました。
しかし、ヒューマニズムは、すぐに、自己中心主義に陥りました。
科学は、唯物論になりました。
自分のことしか考えられなくなった人間が、人もすべてのものも、皆、物から発生したという考えで、生きていきます。
第一次、第二次世界大戦を引き起こし、現代は、世界中に経済格差を拡大して、人間を存亡の危機に追い込んでいきます。
本能から、自我に目覚めることは、素晴らしいことですが、神無き時代、自己中心主義と、唯物論の時代に、自我に目覚めれば、どうなるでしょう。
自分を守ることに精一杯になり、自分のことしか考えられない自分が強化されます。
特に、人を支配したい自分(K)は、人間を追い詰めていきます。
神を否定した後、人間は、傲慢にも、人間だけでやっていけると考え、実際に今までやってきました。
原点であり基盤としたヒューマニズムと科学は、自己中心主義と唯物論に陥り、現代、ルネッサンス文明の崩壊を向かえています。
どうしたら、自己中心主義と唯物論を乗り越えられるのかということが、近代エゴを超克するということの中身です。
問題の提議は、多くの哲学者や、思想家、心ある人々がしましたが、誰も、解答を出すことはできませんでした。
もはや、船は沈むしかありません。
それが、現代という時代なのです。
世界は、無秩序であり、混沌と虚無に陥っていきます。
ごく一部の人間は、経済力による支配の強化を行おうとしています。
それが、ますます、混乱と虚無を拡大しています。
近代エゴの超克は不可能です。
神は否定した。手元にあるのは、自己中心主義と唯物論だけです。
それを、明確に見れば、不可能だということは分かるでしょう。
この歴史認識の上に立って、私は、Yuの話をしています。
なぜ、Yuなのか、全身の力を振り絞って、なぜ、今、Yuなのか、学んでいただいている方には、分かっていただけると思います。
ルネッサンス文明の崩壊が見える方には、なぜ、Yuなのか、そして、歴史における、Yuの意味が、分かっていただけると思います。