タイトル | : 昨年も、自殺者が3万人を越えました |
投稿日 | : 2012/01/11(Wed) 10:25 |
投稿者 | : sasada |
昨年も、自殺者の数が、3万人を越えたという発表がありました。
未遂の方を入れれば、大幅に増えるでしょう。
そこまでいかなくても、「もう、嫌だ。辛い。死んでしまいたい。」と思っている人を入れれば、その数は莫大なものになるでしょう。
とっても、悲しい状況です。
確かに、性格分析では、「ボロぞうきんさん」が要注意だとかという個々の問題がありますが、それについては、また、この掲示板でお話したいと思います。
まず、全般的な視点としては、殆どの方は、正常心理の方々ですから、これは、社会の病、現代人の問題と考える必要があるでしょう。
人間は、本能から自我に目覚めました。自我に目覚めれば、孤立と孤独が来ます。優しさはどうしても欲しいものです。
また、衣食住と身の安全も、自分で得なくてはなりません。なによりも、自分の存在価値を得ることができなくては、生きていく気力を失います。
安心、優しさ、自分の存在価値、それらは、自我に目覚めた私達に必要不可欠なものです。
しかし、社会の中では、容易に得ることはできません。
一時的には得ることができても、あくまでも一時的で、しかも、今度は、失う不安が拡大します。
一時的で、しかも失う不安のあるものではなくて、絶対的な安心、無条件の限りのない優しさ、揺るぐことのない自分の存在価値、それらが欲しいのです。
それらを得ることができれば、多くの方の生き方は、非常に違ってくるでしょう。全く違ってくるでしょう。
しかし、社会の中で得ようとすればする程、消えていきます。
もう一度、原点に立ちましょう。
人間は、大きな生命の世界の中で、医学的に生かされて、衣食住と身の安全を得るために社会を営んでいる存在です。社会は、衣食住と身の安全を得るためのシステムです。
しかも、現在でも、その中で、戦い、競争し、支配したり、されたりしている、まだまだ不完全なシステムです。
この社会に、すべてものを求めようとしても、それは無理です。
しかし、現代人は、社会しか知りません。
これが、私たち現代人の、不幸です。