タイトル | : 人間の社会や歴史からでは人間の真実はわからない |
投稿日 | : 2012/01/09(Mon) 11:08 |
投稿者 | : sasada |
私たちは、人間の社会や歴史ばかりを、見ています。
人間の社会や歴史に、人間のすべての事実や真実があるように思っています。
大きな世界的な出来事、小さな個人的な問題まで、人間の社会や歴史から得た知識や価値観を、判断基準にしています。
しかし、そんなことでは、何一つ分からないのです。
事実も真実も見えないのです。
人間は、1個の受精卵から、75兆個の細胞まで増えて、一人の人間の身体を作っていますが、1個の細胞といえども、自分で増やした人はいないのです。
人間は、誰一人、自分で心臓を、1回でも動かしたことはありません。
本能から自我に目覚めた人間は、衣食住と身の安全を、本能で得ることはできません。そのために、社会を営んでいます。
私たちが持っているのは、この社会についての情報であり歴史です。
しかも、この社会の中で、戦争を起こし、支配し、奪略し、人類を滅亡の危機に追い込んできた歴史です。
この社会や歴史の知識でもって、人間や人生についていくら考えても、大きな生命の世界の中で生かされて生きている人間の事実や真実は、何もわからないのです。
だから、「人生がわからない、どう生きて良いのかもわからない。」、と悩んだり、苦しんだりすることはないのです。
人間の社会や歴史から得た知識や価値観だけでいかに考えても分からないのは、当然のことだからです。