生かされてる医学のカウンセリング(性格分析3)
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タイトル このままでは、医療の構造改革は出来ない
投稿日: 2011/05/21(Sat) 20:46
投稿者sasada

(この文章は、平成13年6月6日に書いたものです。そして、現在、医療崩壊は現実のものとなり、地方の病院では、極端に医者が減少して診療科の閉鎖に追い込まれたり、東京などの大都市圏でも、救急車のたらい回しが起きています。二流の政治しか行われていない悲しさは、現在の東日本大震災、福島原発の政治的惨状を見ても、ひしひしと感じさせられます。)

  小泉さんが首相になって、聖域なき構造改革が叫ばれています。それは当然必要なことであり、是非実践して欲しいと思います。

  医療もその一つに入っていて、総医療費に制限を設けるというようなことが浮上しているようです。

  ただ、これは構造改革ではありません。総医療費だけを制限すれば、医療の質は低下するでしょう。

  それは、どういうことかと言いますと、総医療費の制限を行えば、開業医の先生方の収入は減るでしょうが、たいした医療の質の低下は起こらないでしょう。こう言うと、開業医の先生方は怒るでしょうが、実際はそうでしょう。

  しかし、病院の医療の質は、確実に低下します。だいたいが、現在でも病院はとうてい納得できる状態ではありません。

  病院と名の付くところは、24時間、年中無休、高水準、これが条件であるべきです。病気は、夜でも、休日でも起こります。それに対応できないというのでは、国民の要求に応えられるものではありません。

  さらに、どんな悪性の病気でも、最初は単なる風邪や疲労と区別はつきません。生命に関わる病気だからといって、最初から特別な症状があるわけではありません。

  最初の診断は困難を極めますので、非常に高度の診断設備と診断能力が必要になります。それをたいした医療設備もない開業医の先生に任せているのが現状です。

  普通の風邪だと思って様子を見ているうちに、数日のうちに急変して死亡するというようなことが起こるのを、この状態では防げません。

  本当の病院にするためには、現代の3倍も4倍もの医療スタッフと費用が必要になります。それなのに、医療費の制限を行えば、スタッフも費用も切りつめなくてはならなくなり、今の質の維持もできなくなります。

  現代の健康保険制度では、病院も開業医も、心電図を取ればいくら、血液検査をすればいくらというような方法で支払われています。その値段も、病院もホームドクターも殆ど同じです。

  病院の経営には影響しないで、開業医の先生方だけの収入が減るような方法にするというようなことは、開業医の先生方は到底納得されませんから、できません。

  つまり、総医療費の制限という発想は、大変困った稚拙な発想だということです。根本的な誤りは、医療における構造改革とは、何なのかを明確に理解していないことです。

  医療における構造改革は、健康医学を行うことです。病気になってから治療するよりも、健康医学をする方が良いことは、誰だって分ります。

  しかし、治療医学に対しては、年間30兆円も支払られているのに、健康医学に対しては、1円も支払われていません。これはあまりにもひどいことです。これでは、日本の医療は自滅する以外ありません。

  医療における構造改革とは、治療医学と健康医学の2本の柱にし、かける費用も半々にすることです。

  ただ、実に困ったことに、たとえそうしましょうということになったとしても、健康医学は、それだけではできないのです。なぜかというと、健康医学の具体的な方法が存在しないからです。

  心身相関を理解すれば簡単に分かります。健康医学は、心身医学でなければなりません。つまり、ストレスが原因という理解が必要です。

  ストレスを解決する医学が健康医学ですが、ストレスを解決するためには、その原因である「世間体」と「死の不安」を解決しなければなりません。そのような医学は、存在しないからです。

  いや、あるではないか、「生かされてる医学」ですよ。そう、まさしくそうなのです。「生かされてる医学」で、Yuを学び実感する以外に、健康医学はないのです。つまり、医療の構造改革は、「生かされてる医学」にかかっているのです。

  これが、医療の面から見た「生かされてる医学」の歴史的役割です。


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