タイトル | : ふと空しさを感じるーフェッドの発見方法 |
投稿日 | : 2011/05/14(Sat) 10:31 |
投稿者 | : sasada |
自分がフェッドになっているかどうかの判断の一つは、「空しさ」です。
Mさんは、50歳代の会社員です。一生懸命に仕事をしてこられました。昇進試験にもチャレンジされました。しかし、結果は、3回も不合格となり、仕事も効率が悪くなり、心も体もボロボロになってしまいました。
最後は、上司の叱責に耐えかねて、辞表を出してやめてしまわれました。
やめた後、でもこれから何をしたら良いのかと途方にくれているという、聞くのもつらい方です。
この方は、性格分析では、「バラバラさん」ですが、社会適応のために「ボロぞうきんさん」になっておられます。社会適応のために、性格まで変えて頑張ってこられたのです。
なぜ、うまくいかなかったのでしょうか。目的が、E(社会適応)だけなら、一生懸命にされているのですから、仕事も試験ももう少しうまく行ってよいはずだと思います。
しかし、この方には、一生懸命にしていながら、一方では、そんな生き方に対して、ふと、なくとなく空しさを感じることがありました。
このような生き方は、本当の自分の生き方なのだろうかという思いが、時々しました。
これがF(自分を生きたい自分)ですね。はっきりとは意識されてはいません。漠然とした思いであり、すぐに消えてしまうようなものなのですが、大抵の方のFは、このような程度のものなのです。
しかし、心の底では、FとEとの葛藤が続きます。本人が意識していないだけに、よけいやっかいですね。なんだかわからないが、充実感が少なくなり、気力も落ちるようで、疲れが残る。やがては、無気力や無感動になる。
仕事も試験にも、一生懸命にやろうとするのだが、どうも集中できない、ということが起こってきます。
空しさを、ふと感じた時点で、フェッドではないかと思っていただけたら、そこまで人生がつらくならないですんだのではないかと残念ですが、現実問題として、実際に、自分で気づくことなどできません。
新型ストレスについては、世間では、まだ、誰も知りませんし、解決方法に至っては、謎でしかないからです。
このように、真面目で懸命に生きようとしているのに、苦しみ、生きるエネルギーを失っていく人が蔓延しつつあります。