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タイトルK以外の自分を知る方法
記事No468
投稿日: 2012/02/27(Mon) 13:33
投稿者sasada
K(自分の存在価値を人に認めさそうとする自分、プライドの自分)は自滅する、そのお話を、毎日のようにしていますが、わかっていただいたでしょうか。

しかし、言葉としては、なんとなく分かったとしても、本当に、実感を持って分かるということは、実は、容易ではありません。

毎日の私の講義で、だんだん分かってきた、少しずつ進んでいるという方は、このままで良いと思います。毎日、講義を読んでください。

でも、なかなか分からないという方や、ゆっくりでは人生が終わる、時間がもったいないという方は、以下のお話を読んでください。

私たち現代人は、多かれ少なかれ、Kです。

Kの自分で、今まで、生きてきたわけです。Kの自分が、自分だと思って生きてきたのです。

いろいろな自分がいるということは、頭ではわかっても、実感を持って分かるということは、本当に、難しいことです。

「私は、Kだった。」ということは、K以外の自分を生きて見なければ分からないからです。

私たちは、自分の中にあるものしか見えないからです。

Kだけではありません。E、N、D、Fzeroもすべて、自分のことしか考えられない自分であり、同じことです。

その渦中にあるときには、それ以外の自分がいること、それ以外の自分を生きることが可能であることなど、実感を持って、感じることができないのです。

当てはめをすると言っても、実際は、当てはめができていません。

Kの自分が当てはめをするので、Kにとって都合の良いことは分かりますが、Kが否定されたり、Kを手放さなければならないことには、納得できません。

よく、分からないという言葉を使いますが、本当に、分からないのです。

Kのときには、Kにとって都合が良いものしか見えません。

Kは、結構、Yuが好きです。自分の存在を受け入れ、肯定してくれるものだからです。

Yuほど、優しいものはありません。

否定され、抹殺されようとしている状態のKなら、自由で平等というYuの優しさは、自分を肯定してくれるものですから、とっても、心地よいものと感じるでしょう。

Kの自分は、Yuからしてもらう話のときは機嫌よく聞けるのですが、実際のYuは、人の笑顔を見たい自分ですから、Kの自分を捨てることになります。それは、受け入れられません。その点まで来ると、途端に、自分が否定されるような感じがして、機嫌が悪くなり、わからなくなります。

Yuは、相手の笑顔が目的です。Kは、自分のプライドや存在価値が満たされることが目的です。本当のYuになると、自分のプライドや存在価値を捨てることになります。

Kは、笑顔を見たいといっても、代償を求めています。自分の存在価値が満たされるという代償です。

自分のプライドや存在価値を捨てなければならない、傷つくかもしれない、否定されるかもしれない、でも、そんなことよりも、笑顔を見たい、笑顔を見られれば、それが嬉しい、それだけで良い、そんなことを、Kができるはずはありません。

もっとも、それが、Kの存在価値を高めることなら、自己説得でするかもしれません。しかし、それは、あくまでも、自己説得です。

その自己説得を推し進めていけば、Kをますます強化することになるでしょう。

自己説得の親切は、その親切を喜んで受け取らなければ、怒りや仕返しが来るかもしれないという不安を、相手の人は感じるでしょう。

Kの自分かどうかを知るには、K以外の自分を体験するしかありません。

過去の自分を、ぶち破るような体験が必要になります。

しかし、遭難するような高い山に登るのも、オートバイで激走するのも、危険極まりないことです。

しかも、過去が破れただけでは、混沌です。無秩序です。さらに、破れるのも、ごく一時的です。また、すぐ、元へ戻ります。何も育ってきません。

過去が破れ、ふくいくと新しい芽が育ってくるような体験が欲しいのです。

安全で、しかも、繰り返しができ、日常生活の中にまで持ち込める方法が欲しいのです。

それが、ファースティング(医学的絶食療法)+丹田呼吸法です。

なぜ、私が、普通の医者にならないで、ファースティングの指導をするようになったのか、さらに、丹田呼吸法を、常に、常に、お勧めしているのか、その理由は、今述べたようなことなのです。

健康道場で、ファースティング体験をし、家に帰ってからは、丹田呼吸法を続ける。

また、健康道場へお越しになって、ファースティングをし、家では、丹田呼吸法を続行する。

勿論、健康道場では、ファースティング中も、丹田呼吸法の実習をしています。ファースティング中の丹田呼吸法は、二つの方法の相乗効果があらわれ、最も効果的です。

このようにして、K以外の自分を体験します。さまざまな自分を体験します。

その上で、当てはめをすれば、効果的に、E、N、D、Fzero、K、Yuが、見えてきます。自分の本心が、分かってきます。

もし、本心がYuならば、無一物、即無尽蔵、自由自在の生き方が近づいてきます。

時間も、費用もかかりますが、現代人にとって、解決方法がある、治療法があるということが、嬉しいことです。

そうでなければ、現代人は、あまりにも、悲しいと思うのです。