タイトル | : 6つの動機と、3つの社会対応を分析する能力 |
記事No | : 280 |
投稿日 | : 2012/01/21(Sat) 23:14 |
投稿者 | : sasada |
心は、取り留めのないもののように思われているでしょうが、そんなことは、決してありません。
取り留めのないもののように思われているからこそ、きちっとした分析の能力を持たなければ、一生、取り留めのないもので終わります。
私の心身医学では、心の動きを、動機と社会対応の2つに分けています。動機は6つ、社会対応は3つです。
6つの動機とは、
E・・・ご飯を得るために、自分を抑えて、社会適応する自分。
D・・・快楽をしたい自分。
N・・・良い評価や優しさを得るために、自分を抑えて社会適応する良い子ちゃんの自分。
K・・・自分の存在価値を、人に認めさそうとする自分。プライドの自分。
Fzero・・・自分は、自分でいたい自分。自由でいたい自分。
Yu・・・人の笑顔を見るのが嬉しい自分。ふとした優しさの自分。
動機は、常に動いています。瞬間瞬間、変化しています。この6つの自分が、常に動いています。
この心の6つ動機に対して、社会対応するのは、3つです。
A・・・人に厳しい自分。人の欠点を見る自分。警戒、攻撃をする自分。人と一緒にいると緊張する自分。
B・・・人に優しい自分。人の長所が見える自分。友好的、抱擁的な自分。人と一緒にいるのが楽しい自分。
C・・・合理的な自分。感情を抑えようとする自分。自己説得する自分。
まず、大事なのは、心の動機です。今動いたのは、「Eか、Dか、Nか、Kか、Fzeroか、Yuか」を、当てはめます。
繰り返し繰り返し、当てはめます。最初は、容易には当てはめられません。しかし、繰り返し、繰り返し、当てはめていくと、少しずつ上手になってきます。
現実は、一切変えてはなりません。現実を変えようとすると、当てはめができなくなります。
現実を変えないで、心の中だけで、繰り返し繰り返し練習してください。 「 少し、「Eか、Dか、Nか、Kか、Fzeroか、Yu」の当てはめができるようになれば、その動機に対して、「Aか、Bか、Cか」の当てはめをします。
動機に対して、私達は、必ず何らかの社会対応をしているのですから、一対になって反応しているのが、分かってくると思います。
動機がEで、それを実現するために、Bであったり、動機がKであって、それを実現するために、Aであったりします。
難しいような、煩雑なように思われるかもしれませんが、慣れてくれば、非常に整理ができます。自分の心の流れが、すっきりと分かるようになります。
何よりも大事なのは、自分の本心が分かることです。
この分析能力を育てない限り、まさに、心は取り留めもなくさまよいますので、自分の本心が一生分からないままで終わります。
現代人の幸せは、物は必要ですが、物だけでは得られなくなりました。自分の本心、自分が生きたい自分を生きることができること、これが、現代人の幸せでしょう。
異論が、あるかもしれませんが、私はそう思います。
それだからこそ、皆さんに、自分の本心を知る能力、自分が生きたい自分を見出す能力を持ってもらおうと、日々、努めているわけです。
心は、実に巧みに、自分をごまかします。
これが自分だ、これが自分の本心だと思っていても、分析をしてみれば、性格のしばりにすぎない、新型ストレスにすぎない、親からのメッセージにすぎない、ということが、多々あるというよりも、殆どといっても過言ではありません。
6つの動機と、3つの社会対応を分析する能力を持ては、人生は変わります。
自分の本心、本当に自分が生きたかった自分が分かります。これ程、幸せなことがあるでしょうか。
皆さんが、それを目指して、学び続けられることを、願っています。
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