アイデンティティーとは、「私が私であること」、「私が私でいること」です。

過去の私は、メッセージの私です。親の愛を得るために変形させた私ですから、本当の私ではありません。

言葉で考えている私は、言葉はすべて人から学んだ言葉ですから、本当の私でありません。

認めてほしい私も、認めさせたい私も、人の評価であり、ランキングです。

人との比較ですから、本当の私ではありません。

「私が私でいること」は、本当はとっても難しいものです。

しかも、私が私でおれなければ、他人を生きているわけですから、充実感も、生きる喜びもありません。

他人を生きるのは、社会評価を求めていることであり、すべてランキングですから、勝ち続けなければなりません。

前進拡大を常にしていなければなりません。

それは、不可能ですから、自信を失います。自滅のシナリオに落ちていきます。

「犬は嫌だ。自分を生きたい」と言う以上、私たちは、アイデンティティーを獲得しなければ、自滅するのです。

だから、こんなに豊かで自由な社会なのに、うつ病が蔓延するのです。

不安と不満と傷つく自分になるのです。

個人が滅びるだけではなく、社会が滅びます。

この深刻さが理解できたなら、生かされてる医学の５つの方法によるトレーニングの価値がわかっていただけるでしょう。

これは、アイデンティティーを実感する方法です。

生かされてる医学的事実の理解により、過去の私、メッセージの私は消滅します。

無の体験で、文字通り、過去の私もメッセージの私も消滅します。

過去の私、メッセージの私、すべての私が消滅したとき、私は私であることを実感できます。

過去の私があるかぎり、本当の私を実感できないのです。

赤い色のメガネで世界を見ているかぎり、本当の世界が見えないのと同じです。

アイデンティティーという言葉はよく使われますが、アイデンティティーを実際に実感することは、きわめて困難でした。

言葉で考えている限り不可能なのですから、当然のことでしょう。

やっと人類は、アイデンティティーを実感できる方法を手に入れたのです。

アイデンティティーを感じることができれば、自分の存在価値を実感できます。

あなたは、自由で優しく生きることができるのです。