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タイトルFが、我の状態になっている
記事No149
投稿日: 2011/05/09(Mon) 07:05
投稿者sasada
  勉強にしろ、仕事にしろ、何をやっても長続きしない人がいます。外から見れば、怠けているだけ、自立心がないだけ、甘えているだけ、昼間から酒を飲んでいるだけ、と見えるかもしれません。

  しかし、よく見ると、本人は苦しんでいます。自分自身、どうして良いのか分からない、なんとかしなくてはならないと思うのですが、気力がでません。倦怠感が強く体が鉛のように重いのです。

  何が起きているのでしょうか。その原因は何でしょうか。その原因はFです。
E(自己防衛本能)だけであれば、不安を解消するために、勉強もします。嫌な仕事も我慢してします。犬になることができます。

  でも、この人は、犬にはなれないのです。何故か。
それは、Fがあるからです。そして、最も大事なことは、本人は、自分はEだ思っている点です。不安がきます。たまらなく不安です。苦しくて生きていけないような気持ちになります。

  だから、不安の解消のために動きます。勉強もしよう。仕事もしよう。周りの皆も、それが良いと言っている。しかし、続きません。疲れます。空しくなります。それでも、周りの人の目があるので、やろうとします。でも、疲れるだけです。もう、どうでも良いという気持ちになります。

  疲れ切って、無気力、無感動になっているときは、もうどうでも良いと思って仕事や勉強を止めたのですが、しばらくすると、少し疲れがとれて元気が回復します。そうすると、不安も復活します。人の目も気になりだします。

  それで、また、やろうとするのですが、結果は同じです。この繰り返しで、精神的後遺症が積み重なって、追いつめられていきます。

  原因は明白です。Fの人は、自分を生きない限り解決にはならないからです。Fの人の人生の目的は、自己防衛ではないからです。E(自己防衛本能)が目的であれば、簡単です。自分を捨てて犬になればよいのです。それが、自己防衛の最も確実な方法です。

  Eの人であれば、そうしているはずです。でも、この人は、それができないのです。なぜなら、自己防衛がこの人の目的ではないからです。自分を生きること、それがしたいことなのです。

  しかも、不幸は、その人が、それを理解していないことです。本当はFなのに、自分はEだと誤解していることです。Eを解決することが、解決だと思っていることです。

  挫折の本当の原因は、Eに失敗したのではなく、Fを生きれなかったことなのですが、本人はEに失敗したと思いこんでいることです。

  Fも非常に強いが、Eも非常に強いのですね。Fが強くなければ、人はそんなに苦しみません。それほど不安を感じることも、傷つけられるともありません。傷つくのは、Fです。Fがあるから、不安であり傷つくのです。Fがなければ、自己防衛だけすれば良いのです。犬になれば良いのですから。

  解決は、Fの人は、Fを生きることです。Eへ行ってはならないのです。不安の解消を目的とすれば、自分を捨てて、社会適応しなければなりません。本音はFを生きたいのに、Fを捨てなければなりません。「この時間は、一体何のための時間なのか、一体自分は何をしているのか」と、Fは空しさを感じ自滅します。これが、Fが「我」になっている状態です。自滅のシナリオです。

Yuに至らないFは、我に過ぎません。生かされてる医学の5つの方法によるトレーニングで、Yuに至りましょう。