地位や名誉や財産は勿論のこと、性格や価値観も、この世で得たものは、この世を去るときに、すべて失います。脳細胞に蓄えられた記憶が、死とともに消失するからです。

　 しかし、それと、本当の「私」とは違います。「私」は、性格でも、価値観でも、地位でも名誉でも、身体でもありません。今一度、No.36 の「本当の私とは何か？」を読み返してほしいのです。

　 私は、私として実在しています。そして、この私が、Ｙｕ（ユー）を求めています。なぜ、私は私として存在し、Ｙｕ（ユー）を求めるのか、それは「不思議」としか言いようがありません。

　 ここまで来るには、何度も何度も、生を繰り返したのだろうと思います。今、私はやっと目覚め、意識的に、Ｙｕ（ユー）を知ろうとしているのだろうと思います。

　 ここまで来れたのが、「Ｙｕ（ユー）貯金」のためだと思います。そして、今回の生も最後の日まで、「Ｙｕ（ユー）貯金」を積み重ねて、次の生へ行くのだろうと思います。過去の生が、どこであったのか、次の生がどこなのか、地球なのか、他の星なのか、それは分かりません。

　 ただ、それは、かぎりなく優しいＹｕ（ユー）に任せておけば良いことでしょう。Ｙｕ（ユー）は、私のために働いてくれています。私に対して、Ｙｕ（ユー）ほど優しい存在はありません。

　 どうあがいたって、一度といえ、自分で心臓も動かしたことのない私たちにとって、Ｙｕ（ユー）におまかせ以外にはないのですが、これ以上に安心なこともありません。

　 私はただただトレーニングです。「Ｙｕ（ユー）貯金」です。折角の人生ですから、懸命にトレーニングし、できるだけ自由を得て、今回の生を楽しみたい、喜びたいと思います。